フリーランスとは?会社員との5つの違いとメリット・デメリット

北欧風のミニマルなワークスペース。白いデスクに黒いノートパソコン、モダンなデスクライト、抽象画のアートが配置され、整然とした雰囲気が漂う。

「フリーランスに興味はあるけど、自分に向いているか不安…」そんなあなたのために、フリーランスという働き方の定義や特徴、会社員との違いをわかりやすく解説します。この記事を読めば、具体的なイメージがつかめて、自分の将来を前向きに考えられるようになるはずです。エンジニア視点での解説や、事務処理などの実務面にも触れているため、実際に独立した後も役立つ内容となっています。


フリーランスとは?

フリーランスの定義と語源

フリーランスとは、特定の企業や組織に所属せず、個人で契約を結んで業務を遂行する働き方のことです。英語の「freelancer」が語源で、もともとは”自由な槍騎兵”という意味がありました。現代では、案件ごとに契約し、業務を請け負う働き方として定着しています。

厚生労働省のガイドラインでも、「雇用契約によらず業務委託などの形式で働く者」と定義されており、業務の受注から納品、報酬の管理までを自己責任で行うのが特徴です。

会社員との5つの違い(働き方・報酬・保障など)

  1. 働き方の自由度:勤務時間・場所に縛られず、自分のライフスタイルに合わせやすい
  2. 収入構造:成果報酬型で、稼働量や単価によって収入が変動する
  3. 保障制度:社会保険や雇用保険が自動で適用されない(自分で国民健康保険や国民年金に加入する必要がある)
  4. 税務処理:確定申告や帳簿管理がすべて自己責任になる
  5. 責任とリスク:契約書管理やトラブル対応なども自分で行う必要がある

フリーランスの主な職種例

近年では、ITエンジニア、Webデザイナー、ライター、動画編集者など、オンラインで完結するスキル職がフリーランスとして活躍しています。特にエンジニアは高単価で継続案件も多いため、人気の高い職種です。

クラウドソーシングやエージェントを活用すれば、企業案件を獲得することも十分可能です。

「自由=楽」ではない?見落としがちな落とし穴

自由な働き方が魅力的に見える一方で、その裏には「すべてを自分で管理する責任」が伴います。営業活動、契約書のやり取り、請求処理、確定申告など、会社員時代は他部署がやってくれていた仕事も、すべて自分で対応しなければなりません。

そのため「自由=楽」と誤解していると、思ったより雑務が多くて消耗してしまうこともあります。


フリーランスに向いている人・向いていない人

フリーランスに向いている人の特徴

  • 自己管理が得意で、スケジュールを自分で組める
  • 専門スキルを活かして価値提供ができる
  • コミュニケーション能力があり、取引先と対等にやり取りできる
  • 環境の変化や収入の波に柔軟に対応できる

やめておいたほうがいい人の傾向

  • 誰かの指示がないと動けないタイプ
  • お金や契約ごとに苦手意識が強い
  • メンタルが不安定で、孤独に耐えられない
  • スキルや経験がまだ浅く、継続案件が見込めない

向き不向きチェックリスト(例)

  • □ 毎月の生活費と貯金額を把握している
  • □ 自分で営業や見積もりができる
  • □ 納期を守るプレッシャーに強い
  • □ スキルを磨く意欲がある
  • □ 書類作業が苦ではない

3つ以上当てはまれば、フリーランスの適性があると言えるでしょう。


フリーランスになるには?必要な準備とステップ

独立前に決めておくべき3つのこと

  1. スキルの棚卸しと市場価値の確認
  2. 営業方法と受注経路の確保(知人経由・クラウドソーシングなど)
  3. 生活費・税金を含めた1年間の資金計画

独立前にしっかり準備が整っていれば、軌道に乗るまでの不安も減らせます。

開業手続きと必要書類

  • 開業届(税務署へ提出)
  • 青色申告承認申請書(65万円控除を受けるなら必須)
  • 銀行口座・屋号の用意

最近は「freee開業」や「マネーフォワード開業」などの無料ツールを使えば、書類作成から郵送までオンラインで完結できます。

開業後すぐ必要になる3つの実務

  1. 営業活動:案件獲得のためにポートフォリオやSNSも活用しましょう
  2. 請求書の発行・管理:納品後に適切なタイミングで発行する
  3. 税務・会計処理:記帳、領収書の保管、月次での整理が必要

フリーランスのメリット・デメリット比較

自由度・収入アップなどのメリット

  • 働く場所や時間を自由に設定できる
  • 実力次第で年収が青天井になる可能性もある
  • 面倒な社内政治や人間関係から解放される

不安定・孤独などのデメリット

  • 収入が不安定で、支払いサイトの長さによって資金繰りが厳しくなる
  • 確定申告や契約管理など、全業務を自己管理しなければならない
  • 孤独感に陥りやすく、メンタル面でのセルフケアが必要

実際の口コミ・体験談で見る現実

  • 「自由に働ける反面、土日も仕事している」
  • 「契約書をちゃんと読んでいなくて報酬トラブルになった」
  • 「確定申告が意外と大変だった」

成功談と失敗談の両方に目を向けることで、より現実的な判断ができます。


フリーランスの”見えない仕事”に注意

本業以外に発生する事務作業一覧

  • 請求書・見積書の作成
  • 契約書の締結・確認
  • 経費の仕分けと記帳
  • 年間の確定申告(青色申告なら帳簿が必須)
  • 税金(所得税・住民税・消費税)の計算と納付

これらの業務に月10〜20時間かけているという声も多く、実際の稼働時間を圧迫しがちです。

事務処理を放置するとどうなるか

  • 確定申告のミスで追徴課税される
  • 支払い漏れや請求遅れで信頼を失う
  • 税務調査やトラブルの原因になる

「本業は順調なのに、経理がグダグダで信用をなくした」という例は少なくありません。

外注やツールでラクにする方法もある

  • クラウド会計ソフト(freee・マネーフォワードなど)を活用
  • 事務代行サービスに外注(経費として計上可能)
  • 契約書テンプレートや請求書作成ツールの利用

時間をお金で買うという意識を持つことで、本業により集中しやすくなります。


フリーランスに必要なのは「自由」+「セルフマネジメント力」

「なんとなくフリーランスが気になる」「でも実際何をするのかはわからない」──
そう感じているなら、まず知っておくべきは、”見えない仕事”の存在です。

本業だけでなく、次のようなタスクが日常的に発生します。

  • 案件のやり取りに関する書類作成
  • 報酬の受領・帳簿付け・確定申告
  • 税務・法務・社会保険に関する最低限の知識

こうした作業を効率的にこなす力も、フリーランスとして長く続けるためには必要不可欠です。


まとめと次のアクション

フリーランスという働き方は自由度が高く、エンジニアにとって理想的なキャリアにもなり得ます。しかし、その裏には自己責任でこなさなければならない事務作業や制度の違いが数多く存在します。

まずは、自分が「本業以外で何をしなければならないか」を知ることが第一歩です。

▼フリーランスの事務処理については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。

フリーランスエンジニアが知っておくべき事務処理の15項目完全ガイド


※本記事は2025年時点の情報に基づいて作成しています。制度や法令は変更される場合がありますので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。