Claude Codeを使っていて、「毎回同じ指示を自然言語で打つのが面倒だな」と感じたことはありませんか?
実は Claude Code には / で始まるショートカット――スラッシュコマンドが用意されています。
これを使いこなせば、モデル確認も環境診断もたった数文字で完了します。
本記事では、スラッシュコマンドの全体像と基本的な使い方を、実際の操作例とともに解説します。
前提知識
この記事は、Claude Code(Anthropic公式CLI)の基本操作ができる方を対象としています。claude コマンドでの起動・対話セッションの開始方法がわかっていれば、問題なく読み進められます。CLAUDE.md や Skills の知識があるとさらに理解が深まりますが、必須ではありません。
スラッシュコマンドとは
Claude Codeの対話セッション中に / で始まるキーワードを入力すると、あらかじめ定義された操作を即座に実行できます。自然言語で「現在のモデルを教えてください」と入力する代わりに /model と打てば一発で結果が返る、いわば対話操作のショートカット層です。
スラッシュコマンドが使える場面
スラッシュコマンドは対話モード(claude で起動した対話セッション内)でのみ使えます。printモード(claude -p)では使用できません。
| モード | 起動方法 | スラッシュコマンド |
|---|---|---|
| 対話モード | claude | 使える |
| printモード | claude -p "..." | 使えない |
本記事のコマンド例(/status、/doctor 等)はすべて、claude で対話セッションを起動した状態で入力してください。
2つのカテゴリを押さえよう
スラッシュコマンドは大きく Built-in コマンド と Skill由来コマンド(カスタムコマンド) の2種類に分かれます。
Built-in コマンド
Claude Codeに最初から組み込まれているシステムレベルのコマンドです。モデル切り替え、権限管理、環境診断などの基盤操作を担います。以下は主要なBuilt-inコマンドです。
| コマンド | 機能 |
|---|---|
/help | ヘルプ表示 |
/model | モデル切り替え |
/permissions | 権限モード切替 |
/mcp | MCP接続管理 |
/agents | エージェント管理 |
/memory | メモリ(CLAUDE.md)管理 |
/review | コードレビュー実行 |
/init | プロジェクト初期設定 |
/sandbox | サンドボックスモード切替 |
/compact | コンテキスト圧縮 |
/clear | 会話クリア |
/logout | ログアウト |
/login | ログイン |
/status | 接続状態確認 |
/doctor | 環境診断 |
/terminal-setup | ターミナル設定 |
上記以外にも /exit、/cost、/diff、/plan、/hooks、/vim など多数のコマンドが用意されています。/help で全一覧を確認できます。
Skill由来コマンド(カスタムコマンド)
.claude/commands/ ディレクトリにマークダウンファイルを配置すると、そのファイル名が自動的にスラッシュコマンドとして登録されます。チーム独自のワークフローやプロジェクト固有の操作手順をコマンド化できる仕組みです。
スラッシュコマンドの無効化
スクリプトからClaude Codeを呼び出す場合など、意図しないコマンド解釈を防ぎたい場面では --disable-slash-commands オプションが使えます。
claude --disable-slash-commands
スクリプトからClaude Codeを呼び出す場合、ユーザー入力に /で始まる文字列が含まれていると、意図せずスラッシュコマンドとして解釈されることがあります。--disable-slash-commands を付けると、スラッシュコマンドの解釈を無効化し、すべての入力を通常のテキストとして扱います。
ハンズオン:実際に触ってみよう
/help で全体を俯瞰する
Claude Codeを起動して、対話セッション内で /help と入力してみてください。利用可能なコマンドの一覧が表示されます。Built-inコマンドと、もしSkillを設定済みであればカスタムコマンドも確認できます。
/status と /doctor で環境を確認する
/status
接続状態、使用中のモデル、認証状態などが表示されます。
今どれぐらいセッションを消費したを確認する際に使います。

/doctor
環境の健全性チェック結果が出力されます。問題があれば警告やエラーとして報告されます。
/model でモデル情報を確認する
/model
現在のモデルが表示され、切り替え可能なモデルの選択肢が提示されます。
/compact と /clear の違いを体験する
この2つは混同されがちですが、用途がはっきり異なります。
/compact
会話のコンテキストを圧縮してトークン使用量を削減しますが、文脈は保持されます。長時間作業でトークンを節約したいときに使います。
/clear
会話履歴を完全にクリアします。テーマを切り替えてまっさらな状態から始めたいときに使います。
「プロジェクト運用コマンドセット」の計画を立てる
Built-inコマンドとSkill由来コマンドを組み合わせれば、以下のような運用コマンドセットを構築できます。
| コマンド名(例) | 機能 | 種別 |
|---|---|---|
/status | 環境状態確認 | Built-in活用 |
/review | コードレビュー | Built-in活用 |
/compact | コンテキスト圧縮 | Built-in活用 |
/project-setup | プロジェクト初期セットアップ | Skill由来 |
/daily-check | 日次チェック作業 | Skill由来 |
/code-quality | コード品質チェック | Skill由来 |
/deploy-prep | デプロイ前準備チェック | Skill由来 |
こうしたコマンドセットをあらかじめ設計しておくことで、日常の開発操作を標準化できます。
まとめ
- スラッシュコマンドは
/に続くキーワードで特定操作を呼び出すショートカット機能 - Built-inコマンドとSkill由来コマンドの2カテゴリが存在する
/help、/status、/doctorで環境把握、/compactと/clearでセッション管理- Skill由来コマンドを活用すれば、チーム独自のワークフローもコマンド一発で実行できる
次に試してみよう
Built-inコマンドを一通り実行し、それぞれ「何を表示・操作するコマンドか」を自分の言葉で1行にまとめてみましょう。さらに、自分の日常開発で「コマンド化できたら便利」と思う操作を3つ書き出してみてください。
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